koktoh の雑記帳

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シン・エヴァンゲリオン劇場版を見た感想

はじめに

ついに Amazon Prime Video で配信が開始されたので、シン・エヴァンゲリオン劇場版を見ました。その感想です。

考察班とかでもないので、雑だし、まとまってないです。

エヴァは、TV版、旧劇、新劇のみ視聴済みです。

感想

見終わって思ったのは、「エヴァンゲリオンは存在しなかったんだな」でした。

TV版から、すべて、ゲンドウの妄想だったんじゃないかと思いました。

ゲンドウは、最愛の妻であるユイの死から立ち直れなかったんだと思います。ある意味、心を病んでしまった。そして、自分の心が壊れないように、「エヴァンゲリオン」という世界を作ったんじゃないかと。

ゼーレだとか、ネルフだとか、人類補完計画とか、全部ゲンドウの妄想です。
登場人物は、もしかしたらモデルがいるかもしれません。過去の同級生とか、シンジの同級生とか、同僚とか、そういう人たちを登場人物として出演させ、人類補完計画というものをでっち上げ、「エヴァンゲリオン」の世界でユイを取り戻すために全てを捧げることで、ユイの死から目をそらし、自分を慰めていた。

シンジに厳しい世界だったのは、子供のころの自分と重ねた自己嫌悪と、もしかしたら、ユイの死から立ち直って普通に暮らしていることへの八つ当たりがあったりしたのかもしれません。
エヴァンゲリオン」の世界のシンジは「現実のシンジ」と「過去のゲンドウ」が混ざり合った人物だったんじゃないかと思います。

シンジは「エヴァンゲリオン」の世界では繊細な少年として描かれています。確かに実際のシンジはそういう面があったかもしれません。でも、ユイの死を受け入れ、14歳の少年として普通に学生時代を謳歌し、健全に成長していたんじゃないかと思います。
しかし、ゲンドウはそれが許せなかった。自分がユイの死にこんなにも苦しんでいるのに、シンジは日々を楽しそうに過ごしている。 あるいは、自分が過ごせなかった少年時代を過ごしている。 だから、「エヴァンゲリオン」の世界では、自分をネルフの総司令官として絶対的な立場に立たせ、シンジに辛くあたり、また、シンジに厳しい世界にした。
総司令官にしたのは、現実の弱い自分ではなく、自分がなりたい強い人間にしたかったというのもあると思います。

こうして、自分を慰めるために作った「エヴァンゲリオン」の世界。

しかし、TV版や旧劇では自分の心を納得させることができず、失敗の結末となり、立ち直れなかった。

そこで、新劇でイチからやり直すことにした。
そして、今回は成功した。
電車の中での独白あたりが、ユイの死を受け入れて立ち直り、「エヴァンゲリオン」の世界がいらなくなってきた感じなのかなと思いました。

ラスト付近はシンジがエヴァの世界を清算していきますが、シンジは、息子のシンジに自分自身を投影しているので、ゲンドウ自身が行っているとも考えられます。
そして、最後に現実世界の大人になったシンジたちが映し出され、「エヴァンゲリオンなんてなかった」と示してるんじゃないかと思います。

まあ、あとは、庵野監督が「もうエヴァの続編作らんよ」って意思表示してるとも思いますね。
Q でアスカが「エヴァの呪縛」って言ってましたが、庵野監督の心の声の気がしますし。
シン・ゴジラとかシン・ウルトラマンとか、他のやりたいことやってますし。
「もう、エヴァから解放してくれ!!」的な?

まあ、そんなことを思ったのでした。

おわりに

というわけで、雑な感想でした。