koktoh の雑記帳

気ままに書いていきます

雑に KiCad で Cornelius っぽい配列を作る

はじめに

Ergonomic なキーボードを作るとき一番大変なのが、キースイッチの配置ないんじゃないかなと思います
なので、 Cornelius を題材に、私がどんな感じで作っているかを書いていこうかなと思います

Cornelius についてはこちら
アルミ削り出しの一体型キーボードをつくった(作者様ページ)
[GB] Cornelius - 遊舎工房(Group Buy 情報(終了))

事前準備

まずは、グリッドの設定をキースイッチを並べやすいように変更します

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画面上のグリッド設定のドロップダウンリストから、「ユーザーグリッドを編集」を選択します

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出てきたウィンドウの「ユーザー定義グリッド」の「サイズ X」「サイズ Y」に数値を入れます
一般的に、スイッチは 19.05mm 単位で並べるので、 19.05/(2^x) で定義すると並べやすい気がします

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最後に、ドロップダウンリストから「ユーザーグリッド」を選択して終了です
「ユーザーグリッドを編集」をしただけでは、グリッドが変更されません   

作っていく

それでは作っていきましょう
なお、本題ではないので回路図は省略します

スイッチを並べる

まずはスイッチを並べていきます

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スイッチをずらす

次に、スイッチをずらします
目測で適当にずらしてます

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親指キーを傾ける

次に、親指キーを傾けていきます

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まず、他のキーと異なる傾きをしている2つのキー(赤い四角で囲んだキー)を選択し、水色の丸で囲んだ角にカーソルを合わせ、 M を押します
M を押すと移動モードになります

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そのまま座標 (0, 0) まで移動します

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右のスイッチを選択して Ctrl + M を押します

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Ctrl + M を押すとこんなウィンドウが出ます

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「回転」-10 を入力して、下のドロップダウンリストから「ローカル座標原点を中心に回転」を選択します
「回転」は、プラスの値で左回り、マイナスの値で右回りに回転します

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OK を押すとこうなります

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2つのスイッチを選択し、水色の丸で囲んだ角にカーソルを合わせ、 M を押します

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そのまま座標 (0, 0) まで移動します

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2つのスイッチを選択したまま、同様に Ctrl + M を押して、回転させます

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回転するとこうなります

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M で移動モードにして元の位置に戻すとこうなります

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右側の親指も同様にします

全体を傾ける

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左手側全体を選択して、水色の丸で囲んだ角にカーソルを合わせ、 M を押します

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そのまま座標 (0, 0) まで移動します

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同様に Ctrl + M で回転します

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元の位置に戻すとこうなります

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右手側も同様に回転して、適当に外形線を引いて完成です

おわりに

Cornelius っぽい配列を作ってみました
ポイントは「回転位置を決めること」、「決めた回転位置をローカル原点に合わせて回転させる」ことでしょうか
同じような方法で、いろんな配列に対応できるんじゃないかと思います キーボード設計の一助となれば幸いです